「そろばんと公文」というワードで私見を述べてみたいと思います。

 

 

そろばんはコスパ最強

 

「なんだよ結局そろばん推しかよ」

 

と思ったそこのあなた。

 

どうか最後までお話を聞いていただければと思います。

 

やはり現実を考える上で、コスト的にどうであるかは重要です。

 

幼児~小学生の習い事として、そろばんがいかに優秀かご説明いたします。

 

まずは両者の比較から

 

公文教室の場合

月額1教科あたり 7700円

時間1教科あたり 1回30分(週2回が一般的)

時間単価 1925円

年間 92400円(教材費を含まない)

 

そろばん教室の場合

月額 6000円前後(全国平均)

時間 随時制が多い(1回90分/週2回が平均か)

時間単価 500円

年間 72000円(教材費を含まない)

 

 

さて、コスト的には公文よりもそろばん教室が圧倒的に安くなっています。

 

このコストで学年、いや学校内でトップクラスの計算力が身につくとしたらいかがでしょう。

 

私が過去に作成した表に、「そろばんピラミッド」というものがあります。

 

そこには、あんざんの取得級に応じて、獲得した計算力・算数力の目安を書いています。

ぜひクリックして拡大してご覧ください。

そろばんの実力を 見える化

 

以前の記事でご紹介したように、私の教室ではだいたい800時間程度の練習で暗算1級レベルに到達します。

 

つまり、年長あたりから習い始めたら、小学校3~4年生で暗算2級~1級の実力に到達できます。

 

このことをそろばんピラミッドで確認してみてください。

 

なかなか魅力的だと思いませんか。

 

 

 

教材と教具

公文は教材が優れている

私の中で、公文とはスペシャルな教材屋さんです。

 

なにしろ企業の規模が大きいので、教材開発に何億円もかけることができます。

 

そういう意味では、学研も教材が優れています。

 

書店に並んでいる公文と学研の教材を、私も実際に手にとって中味を拝見しますが、素晴らしいですね。

 

すぐれた教材をコンテンツとして持っているので、これに質の高い先生が教室を担当していたら鬼に金棒です。

 

 

そろばんは教具として優れている

 

「教具」という聞きなれない言葉を使いました。分かりやすく言えば、「教育を行うための道具」という文字通りの意味です。

 

ちなみに、参考書や黒板も教具です。

 

 

学習者は、そろばんという教具を通じて、さまざまなことを学び、能力を身に付けることができます。

 

したがって、それほど優れた教材に恵まれなくても、教具としてのそろばんが優れているので、それなりになんとかなってしまうという特徴があります。

 

教具として優れているそろばんですが、これに良質な教材と、良質な先生がくっついたらどうなるでしょう。

 

最高の習い事になると私は思います。

 

少なくとも、私の教室はそれを目指しています。

 

 

 

結局は先生の腕で決まる

 

そろばんにしても、公文にしても、一長一短です。

 

そして、「習って良かった」と思ってもらうためには、結局は先生の質で決まります。

 

質の高い先生ってどんな先生?

 

では、質の高い先生とは、どんな先生なのかを発表します。

 

これは断言しますが、笑顔の量です。

 

「何を馬鹿なことを」

 

と言う人もいるでしょうが、私は本心からそう思っています。

 

 

笑っている先生が「やり手」である説

 

子供に勉強を教えようと教室に座っていれば、実にさまざまなことが起こります。

 

ボーっとする子、

 

なかなか勉強しない子、

 

他人にちょっかいをかける子、

 

隣の友達とおしゃべりばかりする子、

 

全くしゃべれない子、

 

空気を読まずに奇声を上げる子、

 

泣く子・・・・・・

 

これらすべてに対処しながら、

通ってくる生徒にしっかり勉強させて結果を出さなくてはならないのが教室運営者の使命です。

 

普通に考えれば、笑っている余裕などありません。

 

しかし、これらのひとつひとつに対応しながら、それでもなお笑顔を保っていることのできる先生こそ、真に実力のある先生なのです。

 

先生が笑顔を絶やさないということは、単にその先生が陽気で能天気なのではありません。

 

笑顔を絶やさずに授業を続けるために、あらゆる教育技術を駆使し、努力を続けているのです。

 

逆に、どんなにいい教材や教具に囲まれていても、それを指導する先生が、「支配型」だったり「パワハラ系・モラハラ系」だったりしたら、子供の心がゆがみます。

 

ですから、自分でタイトルを付けておいて何ですが、「そろばんか公文か」みたいな比較よりも「教師の力量」を重視しましょうよというお話になります。

 

そろばんにしろ公文にしろ、ひとたびその教室に通うとなれば数年のお付き合いになります。

 

「どんな能力が得られるか」よりも「有意義に学べるか」の方が重要なのではないでしょうか。

 

「先生が笑い続けている教室」というのは、1つの分かりやすい指標となります。

 

ご近所の教室に体験に行って、そろばんの先生と公文の先生、笑顔の多い方を検討することをおすすめします。

 

結局は、笑顔の多い先生の方が、教育技術も高く、生徒に対する感化力も高いからです。

 

ただし、単にヘラヘラしているだけの先生もまれに存在しますので、お気をつけください。

 

 

 

 

 

まとめ

 

私は、そろばんと公文は、それぞれに良さがある習い事だと考えています。

 

その中身の詳細については、すでにさまざまな情報が飛び交っていますので、特に深くは触れませんでした。

 

簡単にまとめると、コスト的にはそろばんの方がお得ですが、公文には教材の魅力があります。

 

ところが、実際に教室を運営しているのは生身の人間ですから、教室の数だけ個性があり、指導する先生によって教室の雰囲気は違ってきます。

 

どちらかで迷うのならば、「そろばんか公文か」で比較するのではなく、いっそのこと「先生」で比較してはいかがでしょう。

 

これが私の最終結論です。

 

皆様の参考になれば幸いです。

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