この記事では、ご家庭でも手軽にできる要約練習のやり方をご紹介いたします。
私が教室で長年実践している方法を元にして、ご家庭でも取り組めるように新しくプリントを作成し、順次公開してまいります。
10分で読める名作を活用
テキストとしては、『10分で読める名作(学研)』を使用します。
『10分で読める名作(学研)』は、文字通り10分程度で読める物語が数話収録されていて、小学生が読書の楽しさを味わうのにうってつけの本です。
収録されている作品は、さまざまなジャンルから選定されており、芥川龍之介や志賀直哉などの文豪の作品から、あさのあつこのような現代の児童作家の作品も選ばれており、多彩な物語を楽しむことができます。
私自身も、長年この本を国語指導に活用し、たくさんの生徒の成績を向上させてきました。
まだお手元にないという方は、ぜひ下のリンクよりご購入をおすすめいたします。
なぜ「要約力」を高める練習なのか
公立小学校の国語の授業では
・まとまった文章を書く練習
・文章を要約する練習
これらの活動に十分な時間をなかなか取ることができません。
しかし、国語力を高めるための活動として、「要約」はとてもよい練習ですので、学校でなかなかできない分、家庭で取り組みたいところです。
「要約」の練習を積むことにより、思考力・読解力・抽象化する力・文章力などの能力が高まることが期待できます。
また、物語の要約においては、物語のテーマを理解する力も育ちます。
いろいろな物語を要約することで、ぜひ皆さんの国語力を向上させてください。
それでは次の項目で、具体的やり方の説明に入ります。
実際の練習方法
練習方法は単純です。
① 物語を読む。
② 自力で要約を書いてみる。
③ 要約のお手本を写す。
以上の3ステップとなります。
③のお手本については、各物語の解説ページでお手本を公開しますのでご安心ください。
「②自力で要約を書いてみる。」については、2つほど注意点があります。
1つめの注意点「字数制限以内を目指す」
物語には、短くまとめやすいものとそうでないものがあります。それぞれの物語の解説ページでは、字数制限の目安を書いておきますので、その字数以内になるように頑張ってみてください。
2つめの注意点「時間を区切る」
作文用紙またはノートを前にして、固まってしまうことは、子どもだけでなく、大人にも経験があることと思います。
そこで、「〇分以内」と時間の区切りを設定することで、固まってしまうことや、または延々書き続けて時間だけが過ぎることを防止しましょう。
具体的なやり方は以上です。
補足になりますが、要約を行う場合は「字数」が大切になりますので、なるべく原稿用紙か作文用ノートをご用意ください。
では、お手元に『10分で読める名作』(学研)をご用意ください。
物語は随時追加して参ります。
要約練習一覧
要約練習4年生
要約練習5年生
要約練習6年生