小学生にも分かる百人一首の世界の番外編として、菅原道真の作品を2つ紹介します。

和歌 

和歌と読み方

東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花

あるじなしとて 春を忘るな

こちふかば においおこせよ うめのはな あるじなしとて はるをわするな

太宰府に左遷(させん)されることが決まり、京都の自宅を出発するときに詠んだ歌です。

東風(こち)は、春になって吹きはじめる風のことです。

歌の意味

春風が東から吹き始めたら、その匂いを私が流される太宰府に届けておくれ。この住まいの主がいなくなるからといって、春を忘れてはいけないよ。

漢詩 

太宰府に流された後は、公務につくことも許されない日々でした。

道真が作った漢詩を紹介します。

漢詩と読み方

「雁を聞く」

我は遷客たり汝は來賓

われはせんきゃくたりなんじはらいひん

共にこれ蕭蕭たる旅漂の身

ともにこれしょうしょうたるりょひょうのみ

枕を敧てて歸去の日を思量すれば

まくらをそばだててききょのひをしりょうすれば

我は何れの歳になるかを知らん汝は明春

われはいずれのとしになるかをしらんなんじはめいしゅん

漢詩の意味

「雁の声を聞きながら」

私は左遷されて仕方がなくここに住む身であり、おまえ(雁)はこの地に客としてやって来ている。

私もおまえも、あてもない旅にさすらう身であるなあ。

枕を傾けて、故郷に帰れる日はいつになるかと考えてみても、

私はいつの年になるのかまったくわからないが、おまえは、来年の春になったら帰っていけるのだよ。

 

 

 

 

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