和歌と読み方

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 

声聞く時ぞ 秋は悲しき

 

おくやまに もみじふみわけ なくしかの こえきくときぞ あきはかなしき

歌の意味

人気のない山の奥深くに紅葉(もみじ)を踏み分けて行き、鳴いている鹿の声を聞くと、秋の悲しさが感じられることだ。

ぴよまろ
鹿って鳴くの?どんな鳴き声なんだろう?

ぴよ先生
ぷぃぃぃ とか ぴぃぃぃ みたいな鳴き声ですね。
今は便利な時代になったので、「鹿 鳴き声」で検索をかけると、動画がたくさんありますから、興味がある人は聞いてみてください。

ぴよまろ
ぷぃぃぃ とか ぴぃぃぃ とかが
かなしいの?

ぴよ先生
むかしの日本人には、ぷぃぃぃ とか ぴぃぃぃ とかいう鹿の鳴き声が、
何かを悲しんでいるように聞こえたのでしょうね。

そのイメージは、平安時代には定着したようです。

ぴよ先生
この歌は、「鹿の鳴く声」「秋」を合わせています。
どちらも悲しいイメージなので、
「悲しい」+「悲しい」=「悲しい悲しい」
となり、とても悲しい雰囲気をかもし出していますね。

ぴよまろ
なんだよ、たいしたことねぇな!
この猿……なんとかという人は!

ぴよ先生
猿丸太夫は、さるまるのたいふと読みます。

というか、またそうやってすぐ怒る
猿丸太夫は「三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)」にも入っている立派な歌人ですよ。

ぴよまろ
悲しい雰囲気を歌によむときに
「悲しい」って書くのはよくないって、先生ゆってた!

ぴよ先生
おお!
今日はやけにスルドいですね、ぴよまろさん。
たしかに、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)のときにそういう話をしました。

ぴよ先生
いろいろな考えがあっていいと思います。
しかし、技術的に上ではないから、歌もくだらないということにはなりません。
かえって素朴(そぼく)でよいときもあります。

一流シェフの作る料理と、家庭料理、どちらにもよさがあるのと同じです。

しかし、以前の話をおぼえていたぴよまろさんは、とてもえらいと思いますよ。

ぴよまろ
ぴよまろ、えらい!

ぴよ先生
鹿というテーマは、昔からよくよまれていました。
また、この歌では「奥山(おくやま)」という場所が、都会ではなく田舎(いなか)ですね。
だから、素朴(そぼく)なよみ方が、歌の雰囲気に合っていると先生は感じています。

歌のよみ方、味わい方には、正解はありませんので、いろいろな歌を知ることで見る目をやしないましょう。

ぴよまろ
はーい、がんばりまーす!

ぴよまろ、えらい!

【おしまい】
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