和歌と読み方
有明の つれなく見えし 別れより 
暁ばかり うきものはなし

ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし

歌の意味

月が空に残っているうちに夜明けになったあの日、別れ際のあなたの態度は、つれないものに見えました。
それ以来というもの、あかつき時ほどつらいものはありません。

ぴよまろ
意味を読んでも、まろにはピンとこないなぁ

ぴよ先生
恋の歌ですからね。まだ小学生のぴよまろにはよく分からないかもしれない。
それどころか、平安時代の男女の恋愛は、今のわたしたちから見ても理解不能なことがたくさんあります。
ちがいをまとめてみましたよ。
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ぴよまろ
意味不明すぎ!
特に男が、「複数の女性」と付き合うとかダメでしょ!

ぴよ先生

まあ、そう怒らないで。

現代の感覚を当てはめて、「昔はおかしい」とか「頭がくるってる」とか言う前に、
「なぜ、そうだったのか」
とまず考え、学ぶようにしましょう。

有明の月

ぴよ先生
いったん和歌にもどります。
「有明の」は「ありあけの」と読みます。「有明の月」のことです。
「夜が明けて、明るくなってきたのに、まだ西の空に残っている月」です。
「つれなく見えし 別れより」

ぴよ先生
「つれないように見えた、あなたとの別れ際(わかれぎわ)」という意味になります。
恋人同士で、楽しく過ごしたはずなのに、
お別れのときにそっけなかったら、なんだか気になるものです。「それ以来、夜明けがくるたびにつらくなります」という気持ちをよんだのがこの歌です。

ぴよまろ
朝まで起きてるの?

ぴよ先生
そうですね。
朝まで起きるのも、さっさと寝るのも、お姫様の自由ですね。

ぴよまろ
いいなあ。
まろは、お母さんに「早く寝なさい!」って毎日言われるよ。

ぴよ先生
そのかわり、お姫様は、自分の屋敷から自由に出ることはできません。

ぴよまろ
でも、きれいな着物を着て、おいしいご飯を食べて、夜はイケメンとデートしてるよね?

ぴよ先生
その「イケメン」が問題なんです。
この時代の「イケメン」とはどんな男性だと思いますか?

ぴよまろ
現代なら、高学歴で、高収入で、背が高くて……ボソボソ

ぴよ先生
①身分が高いこと
②和歌が上手なこと
この2つがこの時代の「イケメン」の条件です。お姫様は、なるべく身分の高い「イケメン」ゲットするために、教養を身に付け、和歌をよんでいました。
『古今和歌集(こきんわかしゅう)』という和歌集を1冊まるまる覚えることもしました。
この時代のお姫様は、それなりにハードだったのです。

ぴよまろ
せんせ~?

ぴよ先生
なんですか?

ぴよまろ
なんか、カタカナ語が多くなってませんか?

ぴよ先生
ばれましたか……
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