栄一カエル
みんなが大いに働いて世の中に物がたくさん行き渡っています。
もし、このみんなが自分のもうけのことしか考えず、「他はどうなってもいいや」と考えているとしたらどうなるでしょう。
もし、このみんなが自分のもうけのことしか考えず、「他はどうなってもいいや」と考えているとしたらどうなるでしょう。
お金もうけを目的に働くとはけしからん。社会のためになる道徳こそ大事にすべきだ!!
社長からアルバイト社員までみんなが「もうけられさえすればそれでいい」と考えていたらこの国は大変なことになってしまう。
みんなのことを考えずに、自分のことばかり考えていたらしまいにはほしいものを人からうばいとらないと満足できなくなる。
栄一カエル
おわかりでしょうか。あまりにもみんなが自分の利益しか考えないようになれば、こういうことになるのです。
そして今度は、それに反発して怒る人たちが、「利益はよくない」とか「欲望(よくぼう)を捨てる」とか「昔はよかった」とか「時代にさからう」とか言い始めることになります。
そして今度は、それに反発して怒る人たちが、「利益はよくない」とか「欲望(よくぼう)を捨てる」とか「昔はよかった」とか「時代にさからう」とか言い始めることになります。
ひよこちゃん
自分のことばっかりでも違うし、自分はどうでもいいから世の中のためにというのも違うということですか?
カラスくん
もうからないと楽しくないぞ~♪
栄一カエル
まったくカラスくんの言う通りです。
自分のために。自分がもうかる。自分が楽しい。そういう気持ちは当たり前のことなのです。その上で社会のことも考えたり、世の中の役に立つことを考えたりすればいいのです。思いやりや良心をしっかりともち、自分の成功やもうけなどの欲望(よくぼう)を素直に受け止めながら前に進んでいきましょう。
自分のために。自分がもうかる。自分が楽しい。そういう気持ちは当たり前のことなのです。その上で社会のことも考えたり、世の中の役に立つことを考えたりすればいいのです。思いやりや良心をしっかりともち、自分の成功やもうけなどの欲望(よくぼう)を素直に受け止めながら前に進んでいきましょう。
小学生でも分かる『論語と算盤(ろんごとそろばん)』次のお話