〈適材適所(てきざいてきしょ)はむずかしい〉
※適材適所(てきざいてきしょ)…人の能力・特色などを考えて、ふさわしい地位や仕事につけること。
世の中の社長や上司は、いつも誰にどんな仕事をまかせるかで悩んでいます。
社長1
この仕事に向いている人は誰かなぁ……
社長2
彼ならもっと大きな仕事ができるかもしれないなぁ……
社長3
どいつもこいつも役に立たないなぁ……
権力者がよく使う適材適所
まじめに適材適所(てきざいてきしょ)を考える人たちがいる一方で、自分の権力のために適材適所(てきざいてきしょ)を利用する人たちもいます。

これを、もっとも上手くやった歴史上の人物が徳川家康です。
栄一カエル
政界、財界における自分の勢力拡大のためのよくある手段だね。
しかし、こんなことは私の学ぶとことではない!!!
適材適所の観点では徳川家康とも自分は違う。
次に私の信念を述べる。
しかし、こんなことは私の学ぶとことではない!!!
適材適所の観点では徳川家康とも自分は違う。
次に私の信念を述べる。
〈渋沢の信念〉

栄一カエル
自分の部下、一緒に仕事をしてくれる人にたいして、以下のことは守るべきです。
部下であろうとも、人は平等なのですから。
部下であろうとも、人は平等なのですから。
・悪だくみに巻き込んでその人に汚点(おてん)をつけない。
・いくらかわいい部下でも、いつかは自分の手元から出し、自由にしてあげなくてはならない。
・その人がどんな分野のどんな仕事で活動するかは、その人の自由でなければならない。
・人は平等であり、しかもその平等はケジメや礼儀、譲り合いがなければならない。
小学生でも分かる『論語と算盤(ろんごとそろばん)』次のお話